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6、医歯薬学部における統計学の意義

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今年度入試より問題内容が新課程へと本格的に移行し、センター試験の数学では「データの分析」という単元が必答問題で出題されるようになりました。(旧課程では一般的な受験問題でデータを取り扱う問題が必答で出題されることはありませんでした)

 「自分は医歯薬系を目指してるのに、なんでこんな情報工学っぽい内容を勉強しないといけないんだよ」と不満に思っている学生もさぞ多いことと思いますが、実は医歯薬系学部に進学する人こそ、この「データの分析」すなわち「統計学」の知識が大変重要になってくるのです。

 

 例えば次のような場合を考えてみましょう。

「ある病気に罹った患者さんが10人いました。あるときその病気に対する特効薬と思われる薬が見つかりました。このときその薬の効果を検証するために、10人の患者さんの内5人だけにその薬を投与し、残りの5人には薬を与えず、薬以外の条件を同じにしてそれぞれの経過を観察しました。

 その後、薬を投与された5人の内3人が完治し、一方、薬を与えられなかった5人では内2人だけが完治しました。さて、この薬は病気に有効であったと言えるでしょうか?」

 

おそらく大半の人が「有効であったとは断言できない。」と答えてくれるでしょう。

ではこれが「500万人」だったらどうでしょうか?薬を与えられた500万人の内300万人が完治、薬を与えられなかった500万人の内200万人が完治した場合、なにか感じるものは違わないでしょうか?この場合は「薬がなんらかの形で有効である」と考える人が多いと思います。割合は先の事例と一緒であるにもかかわらずです。

 ではその境目はどこでしょうか?「500人」「5000人」「5万人」...人それぞれ考えは異なるかもしれませんね。しかし人それぞれでバラバラだと薬や治療法の信頼性が統一できず様々な不具合が生じることになります。

そこでそれを理論的に検証しようというのが「統計学」です。ここではその検定方法は記載しませんが、こういった統計学的な考え方はこれから次世代の医療業界に従事する人には必須の知識と言えます。これからの医療を担う人には是非統計学の知識を身につけて、医療のさらなる発展に貢献していっていただきたいと思います。