病院実習に向けて

病院実習に向けて

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みなさんこんにちは。

数日前からいきなり冷え込んできて、焦って冬物のコートを引っ張り出してきました。12月にはいり、今年もあとわずかとなってきました。

皆さんが、今年ももうあとひと月か、早かったなぁ…、なんて考えるようになったのっていつごろからか覚えていますか? 子供の頃は冬休みやクリスマス、お正月の訪れを心待ちにしていて、一年を少し名残惜しそうに振り返るなんていうことはなかった気がします。大人になるってそういう事なのでしょうか。いいのか悪いのか私にはわかりませんが・・・。

 

さて、特に実にもならないそんな話は置いといて、今私が受けている授業のお話をします。実習のための実習とでも言いましょうか、5年生から始まる病院実習に臨む際に身につけておきたい事として、診察や基本的な手技について学んでいます。診察といっても、患者さんは様々な症状を抱えて病院に来られるので、それぞれに適切な処置をしないといけません。そのために患者さんからきちんと症状を話してもらうための問診、そこから問題点を見つけ出してどこが悪いのかを考え、さらに聴診や打診、触診と、多くのプロセスが有り、その一つ一つに、患者さんを配慮した聞き方や診察の仕方が細かく決まっているんです。ただ患者さんとお話をすればいいというものではないので、なかなか大変です。模範的な流れが決まっていて、そこから個々の患者さんに合わせていく必要があります。

これらをきちんと習得できているか試験するのが、前回お話したOSCE(オスキー)という実習試験です。問診をはじめ診察や救急処置など、項目がいくつもあるのですが、それを一人一人別々の部屋で項目ごとに試験します。つまりはじめはAさんが問診の試験をある部屋で受けて、同時にBさんは別室で腹部診察の試験を受けて、Cさんはまた別室で腹部診察の試験を受けて・・・という感じに、多くの部屋で同時に複数の生徒が別々の項目の試験を受けて入れ替わっていくという形です。各部屋に試験管が数人いて、目の前で見られるわけです。もう今から緊張してしまいます。

これに合格することで病院実習に耐えうる実技を身につけられたと判断します。熊大では2月に受ける、CBTという別の試験に合格して学力面での実習に備えた学力の習得を認められます。4年生はおそらく他大学の同じ学年よりも怒涛の学年です。

ちなみに、今の2年生からはカリキュラムが変わって試験などが前倒しになり、実習の期間が長くなるようです。

いずれにしろ、医学部に入っても勉強は大変です。しかし、その性質は受験勉強とは全く異なるもので、医療系を目指す受験生の皆さんにとってはやりがいのあるものに違いないでしょう。長くなってしまいました、お付き合いいただきありがとうございます。